一次性の変形性膝関節症の3つの型

変形性膝関節症の患者さんは一次性のものが大半を占めますが、同じ一次性の変形性膝関節症でも関節軟骨が摩耗する位置によって以下の3つの型にわけられます。
1.内側型
2.外側型
3.膝蓋型
1.の「内側型」は膝関節の内側の関節軟骨が摩耗するもので、2.の「外側型」は逆に外側の関節軟骨が摩耗するもの、3.の「膝蓋型」膝蓋骨(膝のお皿)の裏側の軟骨部分が摩耗するものです。
これらの3つの型のうち、実際に病院に通う膝の患者さんの割合は圧倒的に「内側型」が多く、じつに9割をしめます。これは、内側型がより痛みを感じやすいということが理由として考えられます。膝蓋型の変形性膝関節症はあまり痛みを感じないので、病院に通わずに我慢していると考えられます。
一方、欧米では病院に通う患者さんのうち、内側型なのは6~7割程度です。これは、日本人が生まれつきO脚傾向の人が多いため、どうしても膝の内側に体重などの負荷がかかりやすいことが原因です。