膝のアライメント

膝は、大腿骨と脛骨のつなぎ目にあたります。人間の身体を正面からみた時の大腿骨と脛骨のつながり方、膝関節の傾きは、「膝のアライメント」と呼ばれ、まっすぐ正常な位置(中間位)、O脚(内反位)、X脚(外反位)の3つに分類されます。
この膝のアライメントは日常の動作における膝の負荷のかかり方に大きく影響します。
通常、膝のアライメントは若干外反であり、この状態の時に膝の内側と外側のコンパートメントには体重などの負荷がほぼ均等にかかるようになっています。
ところが、膝の内反が大きくなると膝の内側に大きな負荷がかかり、O脚が強い人では膝の内側に繰り返し負荷がかかるため、最後には膝の内側の変形が強い変形性膝関節症を発症する可能性が高くなってしまうのです。
このように、O脚やX脚などの膝のアライメントは、その程度が強くなると変形性膝関節症の発症に影響を与えると言われています。
日本人はO脚が多く、さらに女性にはその傾向が強くなっています。そして、日本人の変形性膝関節症の80%以上は内側型として発症します。