ひとたび関節が変形し始めると、体重や動作に伴う荷重が膝の軟骨がすり減った部分に多くかかってしまうようになります。そうすると更に膝の軟骨がすり減っていくという悪循環に陥ってしまうのです。そうした自体を回避するために足底板を用いることがあります。
膝の変形には2種類あって、O脚のかたちになっていくものとX脚のかたちになるものがあります。日本人はO脚のパターンが多いようです。O脚が進むと、膝から下のすねの部分が内側のななめに倒れていき、膝の内側に体重や動作の負荷がかかるようになります。
そうした負荷の偏りを回避し、足全体でバランスよく体重が支えられるように、O脚の場合足の外側を高くした足底板を利用することがあります。足の外側にくさび型の板を挿入して持ち上げ、膝の下のすねの部分がまっすぐになるように矯正するのです。
足底板の入れ方は、靴底につけたり、靴の中敷きとして挿入したり、素足に直接つける、といった方法がとられます。